黄金司祭

韻の踏み方を忘れたジョイマン高木「なななな〜なななな〜ななななたまねぎ〜」

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THE BLUE HEARTSの曲を聴くと心の奥がムズムズする

僕は、ブルーハーツの曲を聴くと心がムズムズする。なんとも言葉で言い表せない、なんだかキュゥと心にくる感情だ。その原因は、僕が小学六年生の時に遡る。ある日、父がブルーハーツのCDを買って帰ってきた。父親がお土産を買って帰ってくるとワクワクする、あの感情のまま僕はそのCDを借りて聞いた。衝撃だった。こんなにかっこいい音楽があるのか、と。あれ、この曲聞いたことあるなぁ、と。それから、僕は毎日のようにそのCDを聴いた。話は変わるが、ブルーハーツと出会った小学六年生当時、僕は恋をしていた。1年生の時からずっと恋をしていたが、6年生の修学旅行、奇跡的に同じ班になり恋は大きく燃えた。寝ても醒めても彼女の事が頭から離れない日々が続いた。そして、そんな生活と共にあったのがブルーハーツの曲だった。何度も何度も恋をする感情のまま、ブルーハーツの恋愛の曲を聴けば、脳内で完全に結びつけられることは想像に難くない。中学に上がり、別のアーティストにハマり、恋をしていた彼女からハチャメチャに嫌われた僕は、その感情を忘れたと思っていた。しかし、久々に聞いたある日、僕はあの時の感情をはっきりと思い出した。恋心は消えども、あの時の感情はこのCDにしっかりと保たれていた。そして、今に至る。恋をしては勇気が出ぬままひっそりとした片想いで恋が終わり続けて20年が経とうとしている。ブルーハーツの曲に込められた小学六年生の僕の感情が、歌に乗り僕に勇気をくれる日は来るのだろうか。未来は僕らの手の中。