シネマンサイvol.20 ペニー長谷川の【万引き家族】




うわぁ〜〜〜!




凄く良い作品を見てしまった〜!


近年稀に見る、グレイテスト〜〜ー!



きりんさ〜ん!!




キリンさんが好きです。



でも、樹木希林がも〜〜と好きです。





僕は、象より樹木希林の方が好きですけど?




という訳で今回、ペニー長谷川がオススメする映画は、



71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを獲得(日本人監督として21年振り)!!

代42回日本アカデミー賞 8冠を獲得した、映画。




【万引き家族】です。












2018/日本 上映時間120分
監督・脚本・編集:是枝裕和
製作:石原隆、依田巽、中江康人
プロデューサー:松崎薫、代情明彦、田口聖
アソシエイトプロデューサー:大澤恵、小竹里美
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:冨田和彦
美術:三ツ松けいこ
装飾:松葉明子
衣装:黒澤和子
ヘアメイク:酒井夢月
音響効果:岡瀬晶彦
音楽:細野晴臣
助監督:森本晶一
キャスティング:田端利江
制作担当:後藤一郎
ラインプロデューサー:熊谷悠
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林、毎熊克哉、堀春菜



イキナリですが、

この映画、素晴らしいです。





何が素晴らしいって、貧困を軸に、絶望と希望が1番気持ちいいバランスで表現されています。

善悪の判断が両極端なご時世に産まれた、
善と悪が、とても曖昧な映画です。


万引き家族ってタイトルですから、万引きします。



ありとあらゆるものを。


お菓子からご飯から、釣竿から、洋服まで。



そして、その表現力!!



役者さんの演技が自然自然のスーパーナチュラルのバケモノ揃い!!



あれ?僕は今、ザ・ノンフィクション見てるのかな?ってレベルで自然派の演技が炸裂します。

人の家を盗み見ているかのような感覚を呼び起こすカメラアングルと演技。


たまにね、あるじゃないですか、
俗に言う「クサイ演技」。



そんなデカい声、普段じゃ出さないでしょ。
そんなくどい泣き方する?
セリフが棒読みだなぁ。

みたいな。


それはそれで確立された演技法なのですが、
気になっちゃう時もありませんか?



それ、万引き家族では、一切ありません。


怖かったです。見た時。



これ?邦画の中で最高なんじゃない?
と、思いました。



しかも、素晴らしいのは演技だけではなく、その脚本!!



  カレーですよ。


映画(エンターテイメント)は、見る人の感情の機微と、振り幅を如何に揺り動かせるかだと思います。

  興奮、感動、恐怖、不快感、爽快感、リビドー、etc。


その無数の感情が、全てが見事に混ざり合い、1つの味になっています。



だからカレー。



万引き家族カレー。





スパイスの集合体が、見事に混ざりあって、多くの人に美味しいと感じてもらえる至極のカレーです。




あと、この映画、凄い汚いです。



部屋が。家が。ふろ場が。
ありとあらゆる物が。



貧困を表現する上で、家の説得力が凄い!!



 おっほ〜〜〜!!汚ぇ〜〜けど、無作為で単純な汚さじゃない!



掃除の意識や、清潔感が極端に低い人々が、


長年かけて、少しづつ汚れていった家。


どこにでもある家。




それでいて、家族の生活感があり、住んでる本人達はどこに何があるか何となく理解しているのが、伝わってくる。




そんなセットなんですよ。



このセットを組んだ人は、異常です。



ここまでのリアリティのある、家はそうそうありません。



美は細部に宿ると言いますが、この映画の家は、その尺度で言えばかなりかなりかなり美しいです。


一つ一つが異常なクオリティで仕上がっている、「万引き家族」。



見て、スカッとする勧善懲悪系の映画ではありませんが、



鑑賞後の余韻がズシッと重い。





そんな映画が見たくなったら胸を張ってオススメします。



Amazonプライムで、追加料金なくご覧になれます。



また、今回はネタバレ防止の為に深く記事に出来ませんでしたが、
この映画は考察が捗るタイプなので、
気になった方は『万引き家族 考察』で調べてみましょう。

疑問点や、再発見などあり、本編をもう一度観たくなるかもしれません。







それでは最後に、パチンコの出玉をくすねる樹木希林の映像でお別れしましょう。

また、次回。



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