勝手に連載を始めることにしました、コンヤマです。
「あの人の好きな音楽」は、コンヤマが普段聴いてるミュージシャンの聴いている音楽を聴いてレビューするという、自己満足も甚だしい企画です。
「同じ曲ばかりを聴いてしまう」「自分の知らない音楽を聴きたい」「電磁波攻撃に悩まされている」という方々は是非読んでみてください。
記念すべき第一回は、ミュージシャン兼作家であるNの「ノイズ必聴盤20選」から選びました。(コンヤマの好きなミュージシャンの部分は伏字にしてます。なんか恥ずかしいので。)
Esplendor Geométricoの「same」という作品です。
全く知らない。。。Wikipediaによると「スペインのインダストリアル・ミュージックのバンド」だそうです。
じゃあさっそく聴いてみるか。Googleで検索っと。
ん?
あれ?
え?
そんな名前のアルバム無いぞ…?
いや、そんな訳がない、というか連載第一回で「そんなアルバムありませんでした」なんて言えるはずがない。編集長に怒られる。
だがWikipediaにも、公式サイトにも、Discogsにも、AllMusicのディスコグラフィーにもそんなアルバムは無い。何だ?新手のイジメか?
で、いろいろ調べて「これじゃね?」というものを何とか見つけた。
それがこのアルバム。タイトルは和訳すると「栄光のコミッサー(政治将校)」だ。
オリジナルは1985年リリース。日本では2009年にボーナストラック付きでリマスター盤がCDで出ている。
見つけるまでにかなりの時間がかかったが、とりあえず聴いてみよう。
1.Comisario De La Luz I
インダストリアルと聴いて身構えてたのだが、ドラムのループと歪んだベースの音がリズミカルで気持ちいい。最後のオチ?のつけ方には笑っちゃった。
2.Comisario De La Luz II
ビィィィ…と何かのブザーのような音、叩きつけるような金属音、延々と続く地を這うようなノイズが組み合わさった曲。インダストリアル・バンドの本領発揮か。
3.Comisario De La Luz III
ノイジーなキックの音にお経のようなボーカル?が遠くで聴こえる。面白いけど少し飽きるかも。
4.Comisario De La Luz IV
インベーダーゲームのような音とざらざらとしたノイズがマッチして不穏な空気を感じさせる。バイオハザードのBGMはこれでいいと思う、やった事無いけど。
5.Blanco De Fuerza I
9分越えと少し長めの曲だ。(ノイズ/インダストリアルミュージックにおいては珍しく無いが)キンキンと高音の金属音に色々な音が絡まっていき、最後の方の混沌とした感じがとても面白い。長い時間でも間延びしない大作だと思う。
6.Blanco De Fuerza II
ドン、タッ、ドンタタッ、というリズムが繰り返されて「HIPHOPか?」と思いきや突然ノイズが…という感じの曲。暴力温泉芸者に通ずるユーモア精神を感じる。
7.Blanco De Fuerza III
エフェクトで歪みに歪んだボーカルと緊迫感を煽るノイズやシンセサイザーが一体となって迫ってくるような曲。終盤の盛り上がってがっていくボーカルと暴れまくるノイズは必聴モノ。
8.Blanco De Fuerza IV
せり上がるようなノイズのループが段々と変化したり、戻ったりを繰り返す曲。他と比べたら少しインパクトに欠ける曲だが、アルバムの最後にはぴったりな感じだ。
総評:久しぶりに良作のインダストリアル・ミュージックに出会えてかなり満足。1,5,6あたりは特に好み。もっと彼らの音楽を聴いてみたい。
評価☆☆☆☆ (星5つが満点)
「あの人の好きな音楽」はこんな感じでやっていこうと思います。毎週木曜日更新にしようかな。でも毎週書ける気がしない。。。とにかく頑張ります。
ここまで読んでくれた方ありがとうございました。コンヤマでした。
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