寂寞パンデミック

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ある日

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ざわざわ…ざわざわ…

A「聞きましたか?Zの話」

B「ああ、やりきれねぇなほんとに…」

A「私はあんまり関わりがありませんでしたが…」

B「俺もだけど、Yだけが心配だ」

A「彼ら、仲良かったですしね…」


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Y「………」

X「おいY、元気出せって…」

Y「…だめだやっぱり。Zがいないと、僕…」

X「えっ、あっ!おい!!」

Y「ウッ」

X「おいっ!!!Yーーー!!!」

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B「おい聞いたか?Yの話」

C「あぁ、ひでえ話だな」

B「あんまり話したことないけど、なぁ」

C「こうなるとXだけが心配だ」

B「ああ、彼ら仲良かったから…」

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W「おい、X、大丈夫か…?」

X「Yが死んだ…Yが死んだ…」

W「X、しっかりしろ…」

X「さみしいよ…とてもさみしいんだ…」

W「!!!おい!はやまるな!!!」

X「グフゥ」


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数日後

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B「C、気を確かにな…」

C「Dが、Dが…!!」

B「おい!死ぬな!!」

C「アッ」

B「Cーーーー!!!」


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A「それが今日というわけでございます。いまこうして皆様に顛末をお話ししている私の傍には今にも死にそうなBがおりまして、彼の命が絶えたとき、私も死にゆくことでしょう。我々うさぎはさみしがり。親友が死ぬと死んでしまうのでございます。」

B「グフッ」

A「なんて言ってる間にどうやらお時間のようで。グハァ。お後がよろしいようで…」




作:喃語ネイティヴ

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